
「長年愛用してきたのですが、新しいバッグを買うための足しにできればと思って持ってきました」。そう仰りながら、大切に保管されていた箱から取り出されたのは、ボッテガヴェネタの代名詞ともいえるイントレチャートの長財布でした。難波でお買い物を楽しまれている際、ふと当店に立ち寄ってくださったというお客様。ブランドの象徴である編み込みのデザインには、手馴染みの良さと共に、これまでの年月を大切に歩んできた気品が漂っていました。
今回お預かりしたのは、ボッテガヴェネタの中でも不動の人気を誇る、イントレチャートの二つ折り長財布(型番:272541)です。厳選されたラムスキン(羊革)を熟練の職人が手作業で編み込む「イントレチャート」技法は、ブランドロゴを前面に出さない控えめなラグジュアリーを体現しています。内側には多数のカードスロットと札入れ、小銭入れを備えており、薄型ながらも抜群の収納力を誇ります。この272541モデルは、シンプルかつ機能的な構造から、性別を問わずビジネスシーンからデイリーユースまで幅広く愛され続けている定番中の定番です。
査定において私が最も注視したのは、編み込みの「めくれ」と「角の擦れ」の状態です。イントレチャートは革を交差させている構造上、摩擦によって編み込みの端が浮いてきたり、色が剥げたりしやすい傾向にあります。しかし、今回拝見したお品物は、四隅の擦れも最小限に留まっており、革本来のしっとりとした艶が損なわれていませんでした。さらに、型崩れが起きやすい二つ折りの背の部分もしっかりとハリを保っていた点、そして小銭入れ内部の汚れが非常に少なかったことを高く評価し、二次流通市場での需要を鑑みた最高水準の買取価格を算出いたしました。
ボッテガヴェネタのレザー製品を愛用されている皆様に、鑑定士の視点からいつもお伝えしている注意点が「水分と乾燥への対策」です。非常に繊細なラムスキンは湿気に弱く、濡れたまま放置すると編み込みの隙間にカビが発生したり、革が硬化してひび割れの原因になったりします。また、手の油分だけで十分な栄養が得られると思われがちですが、定期的には柔らかい布で乾拭きし、革が乾燥してきたと感じたら専用のクリームで薄く保湿することが、数年後の資産価値を守る決定打となります。特にお財布は毎日手に触れるものですから、日々の少しのケアが査定額に大きく響いてきます。
提示した金額に、お客様は「使い込んだものだったので驚きました。これなら新しいバッグ選びももっと楽しくなりそうです!」と、大変喜んでいただくことができました。私たちは、単にブランド名で判断するのではなく、その品物が持つ素材の質や、オーナー様がこれまで注いでこられた丁寧な扱いを正当に評価したいと考えています。難波という感度の高い人々が集まる場所で、数々の名品に触れてきた経験を活かし、皆様の愛用品に最大限の価値をお付けすることをお約束します。もし、お買い替えや整理を検討されているボッテガヴェネタのアイテムがございましたら、ぜひ一度私に拝見させてください。





お気軽にお問い合わせください。0120-763-877営業時間 10:30~22:30
お問い合わせ









