
「トレンドが少し変わり、最近はミニバッグを持つ機会が増えたので、以前愛用していたお財布を整理したいんです」。そんなお言葉とともに、洗練された雰囲気のお客様がご来店されました。カウンターに差し出されたのは、ディオールの象徴とも言える「サドル」シリーズのコンパクトウォレット。アイコニックなオブリーク柄のキャンバス地が印象的で、現代のライフスタイルにぴったりなサイズ感は、今の中古市場でも非常に引き合いの強いアイテムです。大切に使われていたことがひと目で伝わるコンディションの良さに、鑑定士として期待が高まりました。今回拝見したコンパクトウォレットは、ディオールの伝統と現代的な遊び心が融合した名品です。「サドル」の名の通り、馬の鞍から着想を得た独特のフォルムがフラップ部分に施されており、一目でブランドのアイコンと分かるオブリーク柄は、世代を問わず高い支持を集めています。特にキャンバス素材の製品は、レザーよりも軽量で持ち運びがしやすく、かつ高級感を損なわない点が魅力です。手のひらに収まる絶妙なサイズ感でありながら、収納力も十分にあり、キャッシュレス時代にマッチした実用性も兼ね備えているため、中古市場でも常に需要の高い一品となっています。査定において私が最も注視したのは、キャンバス地の「角の摩耗」と「フラップの折り曲げ部分の状態」です。キャンバス素材は摩擦に弱く、日常的に出し入れを繰り返すと端が擦れてしまいがちですが、今回のお品物は非常に丁寧に使われていたようで、角スレがほとんど見受けられませんでした。また、ゴールドメタルの金具部分も、傷やメッキ剥がれが少なく、美しい輝きを保っています。フラップの「D」チャームも欠損なく綺麗に残っており、こうした細部のコンディションが良いことは、次の持ち主にとっても大きな安心材料となります。それらの状態の良さを考慮し、現在の需要をプラスアルファして、お客様が納得される最大限の価格を提示いたしました。普段からハイブランドのお財布をお使いの方にぜひ意識していただきたいのが、キャンバス地のお手入れです。キャンバスは汚れが浸透しやすい素材ですので、飲み物や化粧品の汚れがついてしまった際、ご自身で強くこすってしまうと、かえって繊維の中に汚れを押し込んだり、色落ちさせたりするリスクがあります。もし汚れてしまった場合は、乾いた柔らかい布で優しく叩く程度にとどめ、それ以上は専門家にお任せいただくのが賢明です。また、長期間保管する際は、湿気を避けて専用の袋に入れておくことで、キャンバス特有の経年変化を最小限に抑えることができ、将来的な価値を維持することにつながります。提示した金額に大変喜んでいただけたお客様の笑顔を拝見し、私自身もこの仕事のやりがいを再確認いたしました。お客様が愛着を持って使われてきた大切な品を、その価値に見合う評価でお預かりし、必要とされる次の方へお届けする。この循環を大切にしたいと常々考えております。もし皆様のご自宅にも、ライフスタイルの変化で出番を待っているブランド品がございましたら、ぜひ一度当店のカウンターへお持ちください。熟練のスタッフが、そのお品物に込められた価値を余すことなく鑑定させていただきます。





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