
冬のスタイリングに一点加えるだけで、装いの格を一段上げてくれるのが、カシミヤ100%という贅沢な素材で編み上げられたルイ・ヴィトンのビーニーです。アイボリーという色は、顔周りを明るく見せてくれる一方で、その繊細さゆえに「中古ではなかなか状態の良いものに出会えない」という側面もあります。先日、そんな希少なコンディションの『ボネ・LV アヘッド(M77948)』をお持ちいただいたお客様がいらっしゃいました。「冬のファッションが好きで大切にしてきたけれど、今年は少し気分を変えたくて」と、丁寧に梱包された状態でお見せいただいたその帽子は、まるで今日店頭に並んだばかりのような美しさでした。お話を伺うと、購入後ほとんど着用せず、専用の保管袋に入れて温度と湿度を管理されていたとのこと。実際に手に取ると、カシミヤ特有のふわりとした弾力が損なわれておらず、繊維の毛羽立ちもほとんど見られない完璧な状態で、オーナー様のこの帽子に対する愛情がひしひしと伝わってきました。今回の査定において私が特に重きを置いたのは、エナメル素材のLVイニシャルロゴの状態です。ニット帽の場合、折り返し部分のロゴは物理的に接触しやすく、角に細かなスレや剥げが生じがちです。しかし、この個体はロゴの光沢が新品同様に保たれており、ベースとなるアイボリーのニット地にも、ファンデーションなどのメイク汚れが一切付着していませんでした。冬の小物は「顔に近い」分、状態が査定額に直結しますが、この個体は文句なしの最高ランク。希少性とコンディションの良さを加味し、市場相場における最高額を提示させていただきました。こうした高級ニット帽を所有されている皆様には、査定の際、必ず「保管時の型崩れ」と「摩擦の回避」についてお話ししています。ニットは重力で伸びやすく、特にハンガー掛けは厳禁です。また、着用時にマフラーやストールの端がロゴ部分に当たると、その摩擦が傷の原因になります。シーズンオフには必ず信頼できるクリーニング店でメンテナンスし、平置きで防虫剤と一緒に保管してください。この一手間だけで、将来手放す際の手元に残る価値が驚くほど変わります。鑑定を終え、ご提示した金額に「そんなに高く評価してもらえるなんて」と喜んでいただけたことは、私にとっても大きな励みとなりました。難波で日々多くのブランド品と向き合う中で、今回のような愛情を注がれた名品に出会えることは、鑑定士として何よりの喜びです。もし皆様のご自宅に、出番を終えて眠っている上質なブランド小物がございましたら、ぜひ一度拝見させてください。その品物が持つ真の価値を、次の方へ繋ぐ役割を私たちが責任を持って果たします。





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